血圧記録表(無料・印刷用 PDF)と正しい測り方
すぐに印刷して使える無料の記録表を2種類用意しました。受診前に医師から頼まれることの多い「朝晩7日間」の記録表と、毎日の記録に使える1か月分の血圧手帳です。どちらも脈拍とメモ欄つきです。
登録もメールアドレスも不要です。A4 サイズで、何枚でも印刷できます。ご家族の記録にもお使いください。
PDF の内容
1ページ目:7日間の家庭血圧記録表
健康診断で血圧が高めと言われたときや、薬が変わったときに、医師から「1週間、家で血圧を測ってきてください」と言われたら、この記録表を使います。
- 7日分、それぞれ朝と晩の欄
- 1回につき2回分の測定値を書ける欄
- 最高血圧(上)、最低血圧(下)、脈拍の欄
- 薬の飲み忘れ、睡眠不足、頭痛など、気になったことを書くメモ欄
- 朝・晩それぞれの平均を書く欄と、血圧の分類表
2ページ目:1か月分の血圧手帳
31日分の行がある、毎日の記録用の表です。日付、時刻、最高血圧、最低血圧、脈拍、メモを書けます。受診と受診のあいだの血圧の変化や、新しい薬の効き方を確認したいときに便利です。
家庭血圧の正しい測り方
日本高血圧学会は、診察室で測る血圧よりも、家庭で測る血圧を重視しています。次のポイントを守ると、毎回くらべられる正確な値になります。
- 朝は起床後1時間以内に。トイレを済ませ、朝食と薬の前に測ります。
- 晩は寝る前に。毎日だいたい同じ時刻に測ります。
- いすに座って1〜2分安静にしてから。背もたれに寄りかかり、足を床につけ、話さずに測ります。
- カフは上腕に、心臓の高さで。厚手の服の上からではなく、薄手の服か素肌に巻きます。
- 1回につき2回測り、2回とも血圧計に表示されたとおりに記入します。高かった値も消さずに書きましょう。
- メモ欄を活用しましょう。高い値が出た理由(寝不足、飲酒、ストレスなど)がわかると、医師も判断しやすくなります。
手首式より上腕式の血圧計がおすすめです。はじめて測るときは左右の腕で測り、以後は高いほうの腕で測りましょう。
平均の出し方
家庭血圧は1回の値ではなく、平均で判断します。
- 朝と晩を分けて、最高血圧の値をすべて足し、測定回数で割ります。最低血圧も同じように計算します。
- 少なくとも5日、できれば7日間の平均を出しましょう。
- 結果は「最高/最低」の形で、たとえば132/82のように書きます。
朝か晩、どちらかの平均が135/85 mmHg 以上なら、家庭血圧では高血圧の目安です。すでに治療中の人の目標は、家庭血圧で 125/75 mmHg 未満です(日本高血圧学会 JSH2025)。いずれにしても、記録表は受診のときに持って行き、医師に見てもらいましょう。
平均を待たなくていいとき。180/110 以上の値が出たら、1分ほど休んでもう一度測りましょう。それでも高く、胸の痛み、息苦しさ、手足のまひやしびれ、ろれつが回らない、見え方がおかしいといった症状があれば、すぐに119番に電話してください。症状がなければ、その日のうちにかかりつけ医に相談しましょう。
血圧の基準
日本高血圧学会の分類です。病院や健診などで測る診察室血圧の基準です。
| 分類 | 最高血圧(上) | 最低血圧(下) |
|---|---|---|
| 正常血圧 | 120未満 | 80未満 |
| 正常高値血圧 | 120〜129 | 80未満 |
| 高値血圧 | 130〜139 | 80〜89 |
| I度高血圧 | 140〜159 | 90〜99 |
| II度高血圧 | 160〜179 | 100〜109 |
| III度高血圧 | 180以上 | 110以上 |
正常血圧と正常高値血圧は上下の両方を満たす場合、高値血圧から上は上下どちらかが当てはまれば、その分類になります。上と下で分類が違うときは、高いほうの分類です。家庭では診察室より低めに出るため、家庭血圧では135/85以上が高血圧です。年代別の平均や男女の違いは「血圧の平均と正常値」で解説しています。
紙とアプリ、どちらがいい?
紙の記録表は無料で、電池も要らず、多くの病院でそのまま受け取ってもらえます。弱点は、週末の平均の計算、測り忘れ、そして受診の日に冷蔵庫に貼ったまま忘れてしまうことです。
アプリなら、朝晩のリマインダー、自動の平均計算、いつでもスマホに入っているレポートで、この3つを解決できます。どちらを選んでも、いちばん良い記録は7日間続けられる記録です。
参考文献
- 日本高血圧学会:高血圧管理・治療ガイドライン
- CareNet:高血圧管理・治療ガイドライン2025の主な改訂点